地下支柱

大きなケヤキの株元に接している錆びた金具やベルトのようなものがありました。これは地下支柱というもので、樹木を植える際に、根巻された移植樹木の根鉢をバンドで押さえて土中に杭を打ち込むことで倒れないように支えるものになります。地上部に支柱が設置できない場所や美観的に支柱を見せたくない場合などに使用されます。植えてから年数を経ますと樹木は新しい根を伸ばして自身を支え、幹も太く成長していきますが、この地下支柱で使用される資材はナイロンのバンドと金属の固定金具のため、樹木は大きくなっても地下支柱はそのまま同じ位置に位置し続けます。すると、いずれ幹に食い込んで金具やバンドを飲込んでしまうことも珍しくありません。樹木は風などの力をしなることで逃がしたり、支えるところは支えることで樹体を維持します。中でも株元には大きな力がかかるため、最初は小さな傷だったのにいつの間にか大きな空洞になってしまうこともあります。写真のような状態を見つけたら、幹の成長に影響がないように除去するのが望ましいのですが、それよりもこの地下支柱自体が自然に朽ちる素材で作れればもっといいのになぁと思います。強度が難題でしょうけれど、樹木を扱う仕事にはまだまだ改善していくべきことが数多あり、それが非常に面白いのです笑。


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